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2021年07月31日

いらない土地を国に「あげる」新制度

皆さん、こんにちは!
林(哲)です。

不動産と言えば資産というイメージだと思いますが
最近、持っているとデメリットの方が大きい、負債となってしまう
不動産を「負動産」と言ったりすることがあります。

人口減少や人口の都市部集中などに伴い、
「空き家」や耕作放棄の農地は増え続けています。
売りに出して買い手が付く物件ばかりではなく、
手放したくても手放せない不動産となってしまうこともあります。

いらない土地を国に「あげる」新制度

このような不動産の恐ろしいところは
①利用してない不動産であっても毎年固定資産税は掛かってくること
現在、古屋があると、優遇措置があって税金が安くなっているというのが一般的でしたが
放置されて荒れた空き家に対しては、行政が優遇措置を解くことができる法律もできてきており
場合によっては固定資産税が4倍ほどになる可能性もあります。

②近隣トラブルの火種になること
管理ができず、近隣に迷惑が掛かるレベルで荒れ果てて来ると、苦情が出て来る可能性が高まります。
直接言われる、行政へ通報される、損害賠償請求されるなどですね。

③相続で付いて回ること

以上3点を挙げましたが
③で、よく言われるやり取りを紹介させて頂きます。

市に寄付しよう
→道路になるとか公共的なメリットが無いものは基本的には受け取ってくれません。

相続のとき物納しよう
→納税資金が無いことが前提で、無条件には受け取ってくれません。
 管理・処分に不適当な財産は除外されますので、
 売りたくても売れないような不動産は断られる可能性が高いです。

農地は農家でないと所有できないよね?
→相続は農地法の規制が掛からないため、相続で付いて回ってきます。

相続放棄しよう
→できます。しかし、他に価値ある相続財産がある場合、全てを放棄することになります。

こんな具合に行き詰まる事も多いです。

そんなババ抜きの様に回ってきた不動産は管理されず荒れ果てて
相続登記は自分のものだと宣言するようで嫌だなと、おっくうになり
更に相続が重なる事で真の所有者が分からなくなる。(余計に管理されなくなる)

これが現在進行形で起きている問題です。
日本政府もこれを問題視し、法改正に乗り出しています。

こんな感じです。
↓↓
いらない土地を国に「あげる」新制度


令和3年4月に法律もできて、これから施行とうい段階です。
法務省のページ

この中に、土地の所有権を国が引き取る制度ができるとあります。

今までは無かった制度で画期的なのもだと思います。
が、しかし簡単には認められないようで
建物は解体する必要がある、境界確定(測量)する必要がある
更に10年分の土地管理料を負担するなど
ハードルは高そうです。

実際この制度がどの程度使われるようになるか注目して行きたい思います。
また、その他の制度もいろいろ出て来ていますので
勉強して知識のアップデートをしていきます!

また役に立ちそうな制度や法改正などありましたら
紹介しますので、今後とも宜しくお願いします。





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Posted by 中部ガス不動産 豊橋中央店 at 14:38│Comments(0)お店から(雑感)不動産情報不動産の仕事
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